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2月22日よりエントリーを開始したペーパーカードデザインコンペ2017。
本コンペの特色や応募者へのアドバイス、ペーパーカードのこれから、審査のポイント、、などなど審査員の皆さんにインタビューしました!
これからエントリーをお考えの皆さま、既にエントリー頂いた皆さま、是非ご参考くださいませ。
第一弾はデザイナーの岡崎智弘さん。審査員へのインタビューは引き続きアップして参ります!

今回のテーマ「おくるをつくる」について

「ペーパーカード」自体が「おくるをつくる」という機能を持ったものですよね。デザインをする人は自然と受け取る側の気持ちを意識したデザインをするのではないでしょうか。
手紙は場所や年代を超えて送るものだし、とても個人的なものになると思います。発案段階で個人的経験からの発想も含む点は面白いですよね。

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「ペーパーカード」についてどのようなイメージがありますか?
紙のプロダクトとしては「ど真ん中」な印象があります。人と人の間にあって送るためにつくられて使われるものです。ペーパーカードをデザインするという事は、人に伝えるための「機能」をつくるという事なのではないでしょうか。受け手のなかにどういう気持ちが起こるか、どのように人に影響を与えるのかを設計する、ということでもあると思います。

福永紙工/かみの工作所が「ペーパーカードコンペ」を主宰する意義について

まずは、量産されることに対する喜び、ということかと思います。工場見学があるというのはとてもいいですね。特に学生さんなんかはなかなか経験できないと思うんですけど、職人さんがいて、機械があってある程度制約があるなかで工夫して生産していくという製造の喜びとうまくかみ合うと面白いと思います。
また、流通に乗っていろんな人に手に渡って使われるものをデザインするわけなので、そこの楽しみも拾い上げることが出来たらなおよいと思います。

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エントリー作品についてどんなことを期待しますか
デザイナーという職業だから考えられる合理性、深さ、良さはもちろんあるけれと、普通に生活している人の方が広く柔らかいデザインをするデザイナーなのかもしれない、と考えることがあります。「つたえる」「おくる」という事がどういうことなのかを自由に考えて発想してほしいですね。
かたちや技巧よりは、それを受け取ることによって生まれる気持ちがどのようなものかを考えると「ペーパーカード」というカテゴリにとらわれない自由な発想もできると思います
受け取ることによって新しい気持ちを設計できるような「手紙」に出会えたら新鮮ですね。

(聴き手:ペーパーカードコンペ2017事務局)